12月16日 HSR
九州
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![IMG_4711.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4711-thumb-500x374-7916.jpg)
※ 天候 : 雪&雨予報だったがレッツゴー順が見学に来ない為
晴れ!
※ 気温 : 朝6時は寒いが 確実に暖かくなる
※ 観客 : い~~~~っぱい
※ 路面状況 : 最初は難しいと思うよ
※ デブスト : ええ感じの仕上がり
※ 今回は : 笑い無し!
ミニバイクライダーにとって冬の一大イベント
いや!
1年間の成果を見せるイベントと言っても過言ではないだろう
![IMG_4712.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4712-thumb-500x374-8012.jpg)
HSR九州 8時間耐久レース!
遂に この日を迎えた!
九州の雨男 レッツゴー順が観戦に訪れるという事で
天気予報では雨マークが確定であったのだが・・・
急遽 「観戦に行けなくなった」という言葉を発した途端
天気予報は晴れに変更となった!
この事に関してNASAからコメントが届いた
「全世界のミニバイクライダーの為に観戦に来てくれなくて
心から感謝したい!
その不思議な能力を是非 他の場所で発揮して頂きたい」
世界規模になりつつあるレッツゴー順!
侮れない存在だ。
更に参戦する多くのライダーのブログを見ると
「雨順さん!観戦に来なくてありがとう!」
と最大の賛辞が送られていた。
笑顔の印象的なライダーだが
事 天候に関しては恐ろしい程の力を発揮する・・・。
AM 6:30
各ピットでは昨日のウェットのセットアップから
ドライへのセットアップ変更へ追われ 慌ただしさを増している
![IMG_4714.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4714-thumb-500x374-7919.jpg)
我らがmini-motoGP.com2チームも例外ではない。
悲願の優勝を誓う63号車ワークスチーム
![IMG_4744.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4744-thumb-500x374-7922.jpg)
![IMG_4730.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4730-thumb-500x374-8021.jpg)
(この2ショット中々 ええでしょ?)
新メンバーを迎え表彰台を狙う79号車サテライトチーム
女神は微笑んでくれるのか?
![IMG_4743.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4743-thumb-500x374-7925.jpg)
![IMG_4728.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4728-thumb-500x374-8024.jpg)
(特に意味はありません)
今回 参戦するSP50クラスは近年 稀にみる激戦
ざっとエントリーリストを見渡すと
優勝候補と言われるチームが少なくとも9チームは存在する
この中で頂点を勝ち取れるのは当然1チームである
全身全霊を掛け戦うライダー達
スタート時刻が刻一刻と迫る・・・。
ココ最近出番の少ないデブデブ・ストーナーだが
このレースに掛ける思いは強い
昨年、一昨年と本来の実力を発揮する事無く終わった
苦い経験・・・
今年のコンディションはどうだろう?
ファンサービスの途中 無理を言ってコメントを貰った
![IMG_4721.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4721-thumb-500x374-8015.jpg)
「金曜日のセッションで非常に良い感じが掴めてるよ
今回は、マシンも仕上がってると聞いているから
必ず良い結果が出せると信じてるよ!
それと このレースの為にあるスポーツショップメーカーから
サポートを受けたんだ!そのサプリが僕のポテンシャルを
引き出してくれるはずだよ」
今シーズン 主だった成績を残す事はなかったが
やはり存在感は十分であり
この瞬間をファンは待ち望んでいた。
AM 8時45分
ゲートオープンとなりマシンが一斉にコースへ飛び出して行く
![IMG_4746.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4746-thumb-500x374-8027.jpg)
このフォーメーションラップが最後のチェックと路面の確認である
昨日の雨の影響で路面コンディションはセミウェット
スタートから20分程度は気が抜けない状態なのは確かである。
63号車は、総合20番手 クラス5位から
![IMG_4752.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4752-thumb-500x374-7943.jpg)
79号車は、総合57番手 クラス21位からスタート
![IMG_4754.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4754-thumb-500x374-7946.jpg)
関西から遠征の さくさんと女性ペアチーム
![IMG_4755.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4755-thumb-500x374-8030.jpg)
ハ・ルートがお世話になるオープンクラスチーム
タケ・ウッチーニ
「必ず8時間後 全メンバーが笑顔で居れる!
僕は、そう信じている!
持てる全てを出し8時間を戦おう!」
全員が静かに頷き 持ち場へと向かう
63号車 ニシム・ラッケンジ、タケ・ウッチーニ、
デブデブ・ストーナーは、ガッチリと握手を交わし
79号車 シロ・マンシェル、ア・セリーノ、
しんちゃん・エドワーズも手を合わせ絶対に諦め無いと誓った・・・。
![IMG_4405.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4405-thumb-500x333-8033.jpg)
AM 8:59
スタート1分前
騒がしかったサーキットに静寂が訪れる・・・
「10秒前!」
![IMG_4767.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4767-thumb-500x374-8036.jpg)
8時間へのカウントダウンが始まる
5・・・・
4・・・・
3・・・・
2・・・・
1・・・・
![IMG_4768.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4768-thumb-500x374-7952.jpg)
花火の号砲と共にライダーがマシンに掛け寄る!
63号車 79号車 共にスタート
![IMG_4770.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4770-thumb-500x374-8039.jpg)
難しい路面状況 温もり切らないタイヤ
先ずは、上手くオープニングラップを消化したい
![IMG_4772.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4772-thumb-500x374-7958.jpg)
ピットでは路面状況を考え
巻き込まれる事も想定し緊急ピットインの準備はOK!
ピットウォールで見守るスタッフ
最終コーナーを抜けてきた63号車!
その少し後ろ79号車もオープニングラップを無事消化
これで安心か?
いや!
路面が完全にドライになるまでは予断を許さない
コース上を走るマシンの数は、100台近い為
スタートから10分程度でレコードラインは完全なドライとなった
ここから一気にペースが上がる
各ピットからもペースアップのサインボードが出る
mini-motoGP.comの2チームはエースがライド中
![IMG_4780.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4780-thumb-500x374-7961.jpg)
![IMG_4781.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4781-thumb-500x374-8042.jpg)
野暮なサインは必要無い!のだが・・・
63号車の様子がおかしい?
タイムが一向に上がって来ないのだ!
![IMG_4501.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4501-thumb-500x333-8051.jpg)
エース ニシム・ラッケンジのBESTタイムは1分29秒台
それに対し現在のタイムは・・・1分35秒台
何かが おかしい!?
ピットウォールから見守るスタッフに対しニシム・ラッケンジは
何かのジェスチャーを見せる
これだ・・・
バイクレースにおいては無線が無い為 ライダーの要求は
このジェスチャーから読み取らなければならない
殆どクイズに近いのである
では、ニシム・ラッケンジのジェスチャーを見てみよう!
タンクを指差して・・・親指と人差し指をクルクル。。。
取り敢えず分かった事は 何かを交換したい!という事
次の周にも同じジェスチャー・・・
長年連れ添ったワイフ ニシム・カトリーヌが
「電池かしら?」
それも考えられる・・
取り敢えず ボードにガムテープで「デンチ?」と作り
サインを出すと!?
ニシム・ラッケンジの答えは!?
「ブッブー!」
ん~~~~~困った。
そこへ長年戦いを共にしてきたタケ・ウッチーニが
「プラグじゃない?」
という事で!
ボードに「プラグ?」と出すと!?
出題者ニシム・ラッケンジの答えは!?
「ピンポーーーーーン!」
やったぁ!
エンジン不調は明白!
ピットインに備え 準備開始!
サポートのシラ・ガミーノも・・・
意味も無くウロウロとしていた。。。
「63号車 入ってきましたぁ!」
役割分担は完璧!
チームクルーは2分弱でコースへと送り出した!
完璧な仕事に喜ぶチームスタッフ!
その輪の中に見てただけのシラ・ガミーノも居た・・・。
このピットインにより大きく順位を落とした63号車だが
これから巻き返せる!そう信じて疑わなかった。
しかし!
神様は、また63号車に試練を与えた
その2周後 また緊急のピットイン!
ニシム・ラッケンジから
「水温が異常に上がる!」
すぐに確認すると・・・
水が入っていない・・・。
いや 正確には水が無くなっている・・・
![IMG_4791.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4791-thumb-500x374-8045.jpg)
![IMG_4790.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4790-thumb-500x374-8048.jpg)
原因は分からないが 取り敢えず水を入れ
ライダーをタケ・ウッチーニに交代し再スタート
スタートから1時間半にして2度のピットイン
重い空気が圧し掛かる。
対する79号車は順調にラップを消化し
現在9位を走行中
負のスパイラルに突入しそうな雰囲気
昨年の悪夢が蘇る・・・
その時であった!
メインストレートを通過するタケ・ウッチーニが
首を横に振った
決断の時が早くも訪れる・・・。
リタイアか?
「エンジンを載せ換えよう!」
チームスタッフが声を発した
この意見に異議を唱える者は居ない
全ての準備を整え
63号車がピットイン!
各担当を決め 一斉に取り掛かる!
![IMG_4797.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4797-thumb-500x374-8054.jpg)
1分でも
![IMG_4798.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4798-thumb-500x374-8057.jpg)
1秒でも早くコースへ出すんだ!
![IMG_4800.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4800-thumb-500x374-8060.jpg)
スタッフへ激が飛ぶ!
「ファイナルも交換しろ!」
「工具を持ってこい!」
![IMG_4809.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4809-thumb-500x374-8063.jpg)
13番ピットは戦場と化した。
ライダーであるタケ・ウッチーニも手伝い
11分でピットアウト!
無事にコースへ送り出した事へ
スタッフの誰からともなく拍手が沸き起こった
![IMG_4810.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4810-thumb-500x374-8066.jpg)
これによりクラス29番手にまで陥落
総合では80位にまで落としたポジション
まだまだ諦めるには早過ぎる!
ここからが踏ん張り所!
mini-motoGP.comのチームワークの見せ所である
63号車のピットアウトに続き
79号車がピットイン!
久々の参戦 ア・セリーノへとライダーチェンジ
こちらは問題無く予定通りのピットアウト
ポジションは変わらず9位!
ここで番記者は ある事に気が付いた
それは・・・
ア・セリーノの写真が殆ど無い事である
今回 スチールカメラを担当したシラ・ガミーノ
何故かア・セリーノだけ殆ど無かったのだ!
その事に気が付いた同行した番記者は
「おい!ア・セリーノの写真が無いけど」と問いただすと
「忘れてました!」の答え・・・。
結構テンパってる様である
という事で569から写真提供により何枚かございました!
![IMG_4847.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4847-thumb-500x333-8069.jpg)
エンジンを交換した63号車
![IMG_4709.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4709-thumb-500x333-8072.jpg)
快調にラップを重ねるもタイムは一向に改善されない
今期 絶好調のタケ・ウッチーニだが
タイムはBESTより2秒程度遅い状態
![IMG_4880.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4880-thumb-500x333-8075.jpg)
これは・・・
エンジン以外にも要因があるとしか考えられない
しかし これ以上ピットで時間をロスする訳にはいかず
ゴールを目指す事を決めた。
3時間が経過したPM 12:00
63号車は、タケ・ウッチーニの必死の走りにより
ポジションを2つ上げ27位
期待が掛かる79号車は、初走行となる
しんちゃん・エドワーズがライド
![IMG_4818.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4818-thumb-500x374-7976.jpg)
まだペースが掴めないのかポジションを落とし
現在19位を走行中
見えないトップグループを必死で追い掛ける両チーム
もう後が無い!
そう思った時であった!!
63号車がシケイン立ち上がりでSTOP!
![IMG_4819.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4819-thumb-500x374-8078.jpg)
「なぜ?」
ニシム・ラッケンジ
「さっきのピットインで燃料を確認したか?」
チームスタッフ
「ピットアウト時点で燃料は殆ど減っていませんでした!」
ニシム・ラッケンジ
「デブスト!準備しろ!タケ・ウッチーニは絶対に
マシンを持って帰る!」
その頃 シケイン出口で
エンジンスタートを試みるタケ・ウッチーニ
悩み所だが ここは決断しショートカットを始める
13番ピットに緊張が走る・・・。
完全に勝利の女神に見放された
誰もがそう思った時であった
どこからともなく声が聞こえた
タケ・ウッチーニ談
「マシンから?空から?とにかく声がしたんだ」
「タケちゃん!ピットまでなら何とか燃料ありまっせ!」
NASAからか?
もう一度 再始動を試みるタケ・ウッチーニ!
すると・・・
パパパパパパパ パァォ~~~~~~ン!
![20080212_327097.jpg](../assets_c/2012/12/20080212_327097-thumb-500x666-8081.jpg)
とエンジンに火が入った!
ショートカットをせずコース復帰!
まだ見放されていない!
準備が整ったデブデブ・ストーナーがピットレーンに表れると
![IMG_5381.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5381-thumb-500x333-8084.jpg)
大勢の女性ファンから歓声が上がった!
(様な気がする)
63号車・・・何とかピットへ辿り着いた
タケ・ウッチーニから「任せたよ!」
その一言を受け デブデブ・ストーナーがピットアウト!
続いて79号車がピットイン!
![IMG_5283.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5283-thumb-500x333-8087.jpg)
エース シロ・マンシェルへチェンジ
![IMG_5288.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5288-thumb-500x333-8090.jpg)
再びコースへと飛び出す
完璧なピットワークを見せるmini-motoGP.comチーム
あとは期待に応えるだけだ
63号車をライドするデブデブ・ストーナー
![IMG_4988.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4988-thumb-500x333-8093.jpg)
「げっ!何かヤベェ~!超集中出来るんですけど!
あの薬 効き過ぎなんじゃね?」
あのクスリとは!?
今回1戦のみのサポートではあるが
ヒマラヤスポーツから ある物がサポートされた
(これマジ話なんです)
それがこれだ!
![KIMG4070.jpg](../assets_c/2012/12/KIMG4070-thumb-500x375-8096.jpg)
この2点は、クスリというよりも
サポート食品なのだが
左側の箱に入ってる物は人間のリミッターを解除する成分が配合される
アスリートにとっての最終兵器とされ
あの石川遼なども愛用しているすぐれ物
そして もう1つがパフォーマンスが落ちない様にする物
この2点の組み合わせにより かなりのポテンシャルが発揮される
更に!写真は無いのだが
登山などで使われる事の多い酸素サプリと酸素水
これを一週間前から摂取しているため
疲れによる乳酸の蓄積を軽減させる事ができるのだ
密かに完璧なコンディションを作り上げてきたデブデブ・ストーナー
ポジションをジワジワと上げて行く事に成功
![IMG_5102.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5102-thumb-500x333-8099.jpg)
昨年、一昨年の失態に対してのリベンジは
出来ているのではないだろうか?
1時間が経過しライダーチェンジとなる63号車
ピットウォールからサインが出た
通過するデブデブ・ストーナー
![IMG_4982.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4982-thumb-500x333-8102.jpg)
再度サインを出す
通過する・・・
「デブスト全然 気が付いて無いよ!」
それもそのはず!
実は・・・
デブデブ・ストーナー本人の中では
まだ30分ぐらいしか走っていない感覚だったのだ
いつものバテバテの状態ではなく
とにかく集中していた
![IMG_5108.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5108-thumb-500x333-8105.jpg)
デブデブ・ストーナー
「マジでチョ~集中出来てるんですけど・・・ん?」
![IMG_5342.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5342-thumb-500x333-8108.jpg)
ピットウォールで激しくサインボードを振るスタッフ
デブデブ・ストーナー
「もう?」
次のラップ シッカリと仕事を遂行したデブデブ・ストーナーが
ピットインポジションを2つ上げ23位で
エース ニシム・ラッケンジへチェンジ
その際 珍しくデブデブ・ストーナーからニシム・ラッケンジへ
「全然 上って行かないっす!とにかく踏ん張って!」
と偉そうな事を言っていた・・・。
5時間半が経過し少しづつ着実にポジションを上げて行く
79号車と63号車
このまま順調に走って欲しい
その思いがチームを一つにさせた
だが!?
まだ負の連鎖は終わらなかった・・・
![IMG_4788.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4788-thumb-500x333-8111.jpg)
ア・セリーノがライドし快調に走っていた79号車が
緊急のピットイン!
「マシンが走らないYO!」
どうする!?
決断は早かった
シロ・マンシェル
「プラグ交換して取り敢えず出すぞ!」
急げ!急げ!
ここでチームワークが力を魅せる
4分半でピットアウト!
喜ぶスタッフ!
これでラストまで行ってくれ!
だが・・・
不運は続いた
しんちゃん・エドワーズのショートカットが発覚!
これにより79号車は無条件で5周減算の裁定
この時間帯でのペナルティーは本当に痛い
落ち込むメンバーにシロ・マンシェルが吠えた!
「もう!無くす物は無いんだ!前に進もう!信じよう!」
そうである
何も恐れる事は無い!
ただ・・・
ただひたすらにゴールを目指すだけである!
残り2時間
逆転劇はあるのか!?
コース上では63号車をライドするニシム・ラッケンジが
走らないマシンを必死で前に進める
誰の目にも明らかにスピードが無い63号車
それでも諦め無い姿勢はmini-motoGP.comスピリッツか!?
このスピリッツが子供達の手本になっている事は間違いない!
18位までポジションを上げてきたニシム・ラッケンジ
更なるポジションアップを狙う為 各コーナーでハードプッシュ!
ストレートの遅れをコーナーで巻き返す!
これぞ長州の男!
どんな状況になろうとも出来る事を全力で やり尽くす!
ポジションをジワジワ上げて行く63号車と79号車
トラブルはmini-motoGP.comチームだけではなかった
トップグループを走る何チームかもトラブルに見舞わる
サバイバルレース
HSR8時間耐久には魔物が棲むと言われるが
まさに その通り!
ライバル達の脱落にも助けられ更にポジションを上げる
ピットサインが出されニシム・ラッケンジの大役終了!
ピットへ・・・入って来ない???
「タイムは?」
「2分経過してます!」
誰もが思った・・・
クルリンパ・・・。
ピットは再び戦場と化す!
珍しく この男が声を出した
デブデブ・ストーナー
「多分シフトレバーが曲がってるはず
工具を用意して!燃料も用意!」
タケ・ウッチーニは準備OK!
次の周 ストレートに戻って来たニシム・ラッケンジ
大きな損傷は無さそうだ。
63号車ピットイン!
一気に修復を済ませ 1分半でピットアウト!
ピットに戻ったニシム・ラッケンジは悲痛な表情を浮かべる
小指を負傷した様である
![IMG_4838.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4838-thumb-500x374-7997.jpg)
ニシム・ラッケンジ
「ペースの遅いマシンと接触してしまったんだ
これ以上マシンは壊せないと思ったから
リスキーだがマシンから手を離さなかったんだ。」
体を張ってマシンを守ったニシム・ラッケンジ
そのお陰で63号車は軽い修復でピットアウト出来たのである。
タスキを受け取った総監督タケ・ウッチーニ
人一倍 責任感の強い この男は走らないマシンを
懸命にプッシュさせる
タイムもジワジワと改善されていき
それに合わせてポジションも上がる
一方 79号車はペナルティーが気になるものの
今は ただ前に進むのみ!
最終スティントを担当するのは、しんちゃん・エドワーズ
完璧なピットワークを遂行しコースイン
残り時間を考えれば入賞も難しい所ではあるが
何が起こるか分からないのがレース
一縷の望みを託しスタッフが見守っていた
PM 4:00 ラスト1時間
63号車も最後のライダーチェンジを行う
最終スティントを担当するのは やはり コイツだ!
沈み始めた太陽を背にピットロードで待機するデブデブ・ストーナー
![IMG_5388.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5388-thumb-500x333-8114.jpg)
その姿は、燃え上がる炎の様に写っていた
63号車がピットロードに入り
![IMG_5435.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5435-thumb-500x333-8117.jpg)
最後のチームワークをみせ1分14秒でピットアウト!
タケ・ウッチーニが背中に喝を入れ13番ピットを旅立って行った
![IMG_5441.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5441-thumb-500x333-8120.jpg)
デブデブ・ストーナー
「笑いは無しだ!チェッカーを見るまでハードプッシュだ!」
ライトオンとなったコース上は綺麗な光の帯が流れて行く
ニシム・ラッケンジ & ニシム・カトリーヌ
タケ・ウッチーニ & クミ・ヘップバーン
シロ・マンシェル & サヤカ・グロリアス
ア・セリーノ & ヒロコ・シェットランド
この4つのカップルは流れる光の帯を見て
「ねぇ?流れ星みたいね!」
「何か願い事はあるかい?」
「ん~~~~無事ならそれでいいの!」
などなど・・・
ロマンティックなムードに包まれていた
現在走行している
デブデブ・ストーナー & しんちゃん・エドワーズは
単独参戦・・・。
こういう事だったんですね・・・。
流れ星役を演じる デブデブ・ストーナー&しんちゃん・エドワーズ
そんな 良い雰囲気になってるとも知らず
チームの為に全身全霊を掛け走り抜く
ピットエリアから残り時間が表示される
H10
エッチを10回しました!
そんな報告ではない
残り時間10分
63号車を駆るデブデブ・ストーナーは思った・・・
![IMG_5795.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5795-thumb-500x333-8135.jpg)
「あと10分 頑張ってくれNSR・・・
あっ!
そう言えば お尻タッチ出来なかったなぁ・・・」
mini-motoGP CUPにも参戦してくれた関西の雄 さくチーム
ペアライダーの女の子へ お尻タッチ!
ファーストスティントでチャンスはあったものの
僅かに届かなかったのだ・・・。
非常に悔やまれる。。。
コース上では最後の最後でマシントラブルが発生したマシンを
![IMG_5454.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5454-thumb-500x333-8126.jpg)
必死に押すライダーの姿
ただひたすらに祈り続けるスタッフ
其々の重いが重なっていた。
1日を通しライダー達を祝福してくれた太陽が半分まで沈んだ その時
ホームストレートに花火が打ち上げられた!
![IMG_4849.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4849-thumb-500x374-8003.jpg)
長い戦いが終わった瞬間であった・・・。
79号車しんちゃん・エドワーズが最終コーナーを抜け
![IMG_4850.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4850-thumb-500x374-8129.jpg)
63号車 デブデブ・ストーナーも最終コーナーを抜け
![IMG_5344.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_5344-thumb-500x333-8132.jpg)
mini-motoGP.comチーム 完走!
悲願を誓った優勝は またも手をすり抜けて行ったが
これもレーシングスポーツの一部分である。
1台 また1台と戦いを終えた8耐戦士達がピットへと戻って来る
![IMG_4856.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4856-thumb-500x374-8138.jpg)
![IMG_4859.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4859-thumb-500x374-8141.jpg)
79号車 ガッチリと握手を交わしクラス12位を獲得
![IMG_4866.gif](../assets_c/2012/12/IMG_4866-thumb-500x374-8144.gif)
またもやワークスチームを上回った
63号車もニシム・ラッケンジ、タケ・ウッチーニが掛け寄り
デブデブ・ストーナーを労った 結果はクラス15位を獲得
![IMG_4869.jpg](../assets_c/2012/12/IMG_4869-thumb-500x374-8147.jpg)
何度も何度もトラブルに見舞われたmini-motoGP.comチーム
リタイアしても良かっただろう・・・
投げ出しても良かっただろう・・・
だが最後の1秒まで諦めずチームが一つになり
無事チェッカーを受ける事ができた
また忘れ物は持って帰れないが・・・
諦めなければ必ず持って帰れるはずだ!
その時まで預けておこう・・・。
記事 : mini-motoGP.com番記者
写真 : シラ・ガミーノ
写真提供 : 569
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