ホ「さぁデブストさん!今回は中々レポートが進みませんねぇ」
デ「はい・・・非常に苦しんでおります」
ホ「サクサクと進めて下さいね!」
デ「出来る限りのプッシュをしていきます!」
ホ「宜しく お願い致します。
さて!続いては74Daijiroスキルアップクラス決勝」
デ「先程と違い 可愛らしさがありますねぇ」
ホ「体は小さくとも その走りは、GPライダーそのものと言っても
過言ではないんじゃないですか?」
デ「そうですね!
間違いなく これからのモーターシーンを牽引してくれる
小さなGPライダーに間違いありませんね!」
(PP獲得 ヨシコ・スペンサー)
(ハヤト・ロレンソ)
(タイガー)
(コーシ・ロッシ)
(デビューレース リク・スピーズ)
(デビューレース イロハ・クリスティーン)
(リュウ)
ホ「そして!届きましたよ!13時現在の入場者数!」
デ「おっ!今回は天候にも恵まれたので
かなりの数字が出てるんじゃないですか?」
ホ「13時発表の入場者数は79365人!」
デ「昨年を大きく上回りましたねぇ!」
ホ「mini-motoGP CUPが少しづつですが浸透してきてる証拠ですね!」
デ「まさしく運動会!と言った感じでしょうか!」
ホ「そう言った所ですね!」
今シーズン 一番の盛り上がりを魅せたこのクラス
今やナチュラシリーズのメインレースと言っても良いだろう。
ホ「さぁデブストさん!このクラスの注目ライダーは?」
デ「やはり ホンダワークスのヨシコ・スペンサーでしょう
一人だけ47秒前半と飛び抜けてますからねぇ!」
ホ「他には?」
デ「やはり個人的一押しのコーシ・ロッシとタイガーですね!
タイガーのシークレットレッスンでは48秒前半を出してますし
コーシ・ロッシは、天性のコントロールセンスがありますから
この辺りがポイントになってくるんじゃないでしょうか?」
ダミーグリッドに着き フォーメーションラップへ向かう74ライダー
この大舞台で今年一番の笑顔を魅せるのは誰だ?
グリッドに着き・・・
スタートの時を待つ。。。
日の丸が上がり・・・・
74Daijiroスキルアップクラス スタート!
ホ「飛び出したのは!?
デブスト一押し!4番手スタートのコーシ・ロッシ!」
抜群のスタートを見せたコーシ・ロッシが一気にトップへ躍り出た事で
また波乱の展開となる・・・
ホ「PPのヨシコ・スペンサーは!?」
デ「スピードが乗り切らずインを諦めアウトへマシンを振りましたよ!」
その間に飛び込んだのは、タイガー!
アウトからハヤト・ロレンソに並び掛ける!
1コーナー立ち上がり どちらが前だ!?
ハヤト・ロレンソが最終戦の勢いをそのままに2番手を死守!
ホ「綺麗にスタートしましたが
コーシ・ロッシのロケットスタートには驚かされましたねぇ!」
デ「ディレクションタイムは0.01秒ぐらいかもしれませんね」
ホ「オープニングラップのオーダーを申しあげます
先頭は コーシ・ロッシ → ハヤト・ロレンソ → タイガー
→ ヨシコ・スペンサー → リク・スピーズ →
リュウ → イロハ・クリスティーン というオーダー」
トップを走るコーシ・ロッシ!
非力なマシンからのスイッチにより水を得た魚の様に
元気良くトラックを泳ぎ回る!
一方 スタートでの出遅れにより苦しくなったのはヨシコ・スペンサー
しかし ピットからも本人からも焦りは感じられない
先ずは、様子見といった所だろうか?
後方では、リク・スピーズがデビューレースながらも
前を走るマシンに対して 少しづつ差は広がるものの
非凡な才能でマシンを前に前に進めていた
その後ろを走るリュウに対して こちらもデビューライダー
イロハ・クリスティーンが喰い付き 最初のバトル勃発!
3ラップ目 ヨシコ・スペンサーがタイガーに対し
ストレートで差を詰めるものの 僅かに届かない
ホ「面白い展開になってきましたねぇ!」
デ「トップのコーシ・ロッシは 本当に落ち着いてますし
何より 安定してますからねぇ」
ホ「一方 デビューライダーの2人ですが こちらも三井学級ですね」
デ「そうですねぇ よく頑張ってますよ!
まだ この2人には難しい事を教えずに
自由に気持ち良く走ってもらう事を心掛けてますんで
来年中盤辺りから本格的なレッスンとなりそうですね!
ここで、少しこぼれ話をしますと 実はライダー紹介を待っている間
リク・スピーズが泣いてしまったんです」
ホ「怖くなったんですかねぇ?」
デ「いや、エンジンがストップした事により焦ったんでしょうねぇ
エンジンが・・・エンジンが!というのでエンジンを再始動させると
ピタッと泣き止み クールにスタートしていきましたから」
ホ「何とも気持ちの切り替えが早いですね!GPライダーにとって
必要不可欠の要素だと思いますよ!」
デ「一方 同じくエンジンが切れてたイロハ・クリスティーンは
動ずる事無くエンジンが掛かるのを待ってましたから!」
ホ「女性ならではの逞しさですね!いやぁ将来は大物の予感です!
おっと!? そのイロハ・クリスティーンがストレートでリュウに
並び掛けるぞ! 凌げるかリュウ!!!!凌いだ!
リュウも2戦目ながら落ち着いてレースを進める!」
5ラップ目に突入した一団
ここで 遂に動き出したHONDA陣営
太陽光パネルを備えたヨシコ・スペンサーパパからピットサイン
「何でも買ってやる!」
ホ「出ましたよニンジン作戦!これでペースが上がるか?」
デ「このファミリーの絆の強さは 本当に強力ですし
昼、夜と関係なく強烈な個性を発揮しますからねぇ!」
ホ「そのヨシコ・スペンサー!行くか!?」
3コーナー立ち上がりでラインを変化させ
4コーナーへ進入するヨシコ・スペンサー!
その立ち上がり・・・
ホ「おお!立ち上がりで 先ずはタイガーをパス!3番手に浮上!」
デ「ここからの追い上げは怖いですよ!」
6ラップ目に突入するコーシ・ロッシの前にバックマーカーとなった
イロハ・クリスティーンとリュウが現れた
ここからは、キャリアの差がハッキリでてくるポイント
ホ「さぁコーシ・ロッシが2コーナーへ向け
イロハ・クリスティーンをパス
だが若干手間取ったかハヤト・ロレンソが差を詰める!
そのハヤト・ロレンソもキャリアは まだ浅いが・・・
これを上手くパス!その後ろヨシコ・スペンサーは一気にパスした!」
これが 勝負ポイントとなったか?
トップ3の差が一気に縮まった
7コーナーをBESTラインで立ち上がるヨシコ・スペンサーに対し
ハヤト・ロレンソは僅かにラインが乱れ一瞬 アクセルONが遅れた!
ホ「さぁ!ストレートでスリップに入ったヨシコ・スペンサー!
警戒したハヤト・ロレンソがイン側のドアを閉める!」
デ「これは計算済みか!?
アウトへマシンを振るヨシコ・スペンサーがパス!」
ホ「ヨシコ・スペンサー2番手に浮上!残るターゲットは1人!」
その後ろでは再三のアタックを掛けるイロハ・クリスティーン!
伸びのあるセッティングだが リュウをパスするまでには至らない
諦めない女 イロハ・クリスティーンの逆襲はあるのか?
ホ「レースも終盤となってきましたが
ココからの展開 どうでしょう?」
デ「コーシ・ロッシ VS ヨシコ・スペンサー
ハヤト・ロレンソ VS タイガー
リュウ VS イロハ・クリスティーン
そして 中盤で1人旅となったリク・スピーズ
こう見ていると 自分の直近のライバルとの対決!
そう捉えていいんじゃないですかね?」
ホ「そうですねぇTTでのタイム差から考えても
そんな感じはするのですがTOP4のライダーが
自己BESTを大きく更新している所がレース展開を大きく
変えてきてますよね!」
デ「そうなんです、ヨシコ・スペンサーは当然ながら
コーシ・ロッシ、ハヤト・ロレンソ、タイガーは2秒強の更新ですから
この激しいバトルの中で上手く進化してると言って良いでしょうね」
コーシ・ロッシとヨシコ・スペンサーが
ハイペースでレースを展開する中
1日の好天によりシッカリと充電できた
ヨシコ・スペンサーパパからサインが出た
ホ「デブストさん?何やらピットのパパの頭が点滅してますよ!?」
デ「これは何かのサインかもしれませんねぇ?」
サインなのか満充電による放電なのか?
それを見たヨシコ・スペンサーが頷く・・・
9ラップ目の7コーナー
上手く加速ラインに乗せたヨシコ・スペンサーが
コーシ・ロッシに並び掛ける!
ホ「来ましたよデブストさん!やはり サインでしたね!」
サイドBYサイドで8コーナーを立ち上がる!
ピットからは歓声が湧きあがる!
パパの頭の点滅が速くなる!
サイドBYサイドのまま9コーナーへ突入する2台のマシン
デ「そこで行くのか!?」
レコードラインを大きく外しダスティーなアウトから
マシンを加速させるヨシコ・スペンサー!
HONDAワークスの意地か!?
ホ「そのままの状態を保ってストレートに入った!」
デ「ヨシコ・スペンサーが僅かに前!」
ホ「コーシ・ロッシも踏ん張る!踏ん張る!」
デ「1コーナーを先に進入するのはぁぁぁぁ!?」
ホ「ヨシコ・スペンサー!
ヨシコ・スペンサーが遂にトップ!」
今シーズンの鬱憤を晴らすかの様な力強い走りのヨシコ・スペンサー!
HONDA陣営は大喜び!
トップに立った後も手を緩める事無くラップを消化
ホ「さぁ5コーナーを抜け残すコーナーは3つ!
それも 綺麗に立ち上がり・・・」
デ「ヨシコ・スペンサー トップチェッカー!
この大舞台で決めた!」
ホ 「2番手にコーシ・ロッシ!大金星!」
3番手にタイガーの追撃を凌ぎ切ったハヤト・ロレンソ
4番手にレッスンの成果以上の走りを見せたタイガー!
5番手に大健闘!デビュー戦を完走したリク・スピーズ
6番手にイロハ・クリスティーンを振り切ったリュウ
7番手に無事完走!光る走りを随所に魅せたイロハ・クリスティーン
以上が74Daijiroスキルアップクラスの結果となった
ホ「さぁ 念願のウィニングランですよ!
今 セーフティーカーに乗り込んで 満面の笑みだ!
観客からも大声援が送られます!
おっと ここでパパが乱入してきましたよ!乗り込むのか!?」
デ「止めて下さい!止めて下さい!靴を脱いで!
靴を脱げハゲ!」
ホ「靴を脱いで・・・ニシム・ラッケンジが靴を・・・
投げ捨てた~~~~~~」
車内では・・・
LEDパパ「ヨシコ・スペンサー!本当に良く頑張った!何が欲しい?」
ヨシコ・スペンサー「この車!」
LEDパパ「この車はダメ!」
ヨシコ・スペンサー「何で!何でも買ってくれるって言ったじゃん!」
LEDパパ「だってデブスト号だから下品やろ?」
ヨシコ・スペンサー「それもそうやね!」
何とも失礼な親子である。。。
自分が勝った訳でもないのにヨシコ・スペンサー以上に目立つLEDパパ
だが その喜びは誰もが認める愛情表現である事を知っている。
家族愛、絆 この全てを体験出来るスポーツは、
モータースポーツ以外には
無い!
そう言っても過言ではないと思う。。
家族が支え パパがマシンを整備し
子供は その背中、気持ちに応えるべく
全力でライバル達に立ち向かう。
74家族愛
番記者は そんな綺麗な言葉を思いついたのである・・・。
デ・ホ「それでは、また2,3日後に お逢いしましょう!」
Next 中年?初老?による競演ミニバイクチャレンジクラス決勝!
記事 : mini-motoGP.com番記者
写真 : フォトグラファーSunagawa
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